カテゴリー

結婚愛 387

386◀︎目次▶︎388

387 (2) それらの二つの普遍的なスフェアは、結婚愛のスフェアと、幼児への愛のスフェアと一つのものとなっている
 結婚愛のスフェアが幼児への愛のスフェアと一つのものとなることは明らかです。というのは、産むことは目的であり、結婚愛はそれを通して働く中間の原因であり、そして目的と原因は産むことの中で、また結果の中で一緒であるので、一つとして働くからです――幼児への愛のスフェアが産んだものを保護するスフェアと一つのものとなることもまた明らかです、〔それは〕産むことである先行する目的から発出している目的であり、幼児への愛はその産むことを通してその〔愛が働く〕中間の理由であるからです――というのは、目的はあるものの後にもう一つのものといった連鎖の中で進行し、最後の目的の進行する中で最初の目的を生じ、このように最後のものを生じ、最終段階まで、その中でとどまるかあるいは終わるからです。(しかし、これらについて多くのものが項目(12)の説明の中に見られます)。