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結婚愛 393

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393 (6) このスフェアは、特に女性に、そのように母に働きかけ、彼女たちから男性または父に働きかけている
このことは、それについては前に述べた同じ起源からいえます〔223番〕、結婚愛が女より受け入れられ、女を通して男の中に移されることです、その理由は、女は男の理解力の愛に生まれていて、そして理解力は受け入れるものであるからです――幼児への愛も同様です、これは起源的に結婚愛からであるからです。
母に最も優しい幼児への愛があり、父に優しさがより少ないことはよく知られています。
結婚愛に、その中に女は生まれていますが、幼児への愛が刻み込まれていることは、幼児への愛すべき親しい少女たちの情愛から、また彼女たちの像〔=人形〕への情愛から明らかです、それらを連れまわし、着せ、キスし、そして自分の胸の内側に近づけます。このような情愛は少年たちにありません。
[2]母の血から子宮の中のそれら〔胎児〕への滋養物から、またここから自分のいのちの自分のものとすることから、このように調和して働く結合から、幼児への愛が母たちにあるように見えます。しかしそれでも、もし母に知られないで、出産後、本物に代わって、他の幼児が取り換えられるなら、それが等しく優しく愛され、それを自分のものであるかのように愛するので、これはその愛の起源ではありません。なおまた、幼児たちは、時々、母からよりも乳母から愛されます――これらから、その愛は、それぞれの女に植え付けられた結婚愛以外の他のところからでないものが流れ出て、それにみごもる愛が結び付けられ、その快さ(喜び)から妻は受け入れることへ準備されます。これがその愛の最初のものであり、それは出産後、その快さ(喜び)とともに、完全に子の中へ移ります。