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結婚愛 441

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441 けれども、結婚愛の快感は淫行愛の不潔な快感と何も共通なものを持っていません。これらは確かにそれぞれの人間の肉に内在します、しかし人間の霊が身体の感覚的なものの上方に上げられ、高みから下方のそれらの外観と欺きを見るかぎり、分離され、遠ざけられます。同様に、その時、肉の快さを知覚します、最初に外観と欺きの快さとして、そしてその後、避けなければならない好色のものとわいせつなものとして、そして続いて悩ませるものと霊魂に有害なもの、最後にそれらを、不快なもの・忌まわしいもの・吐き気を催させるものとして感じます。その快さをそのように知覚し、感じる段階にいればいるほどますます、結婚愛の快さを無害なまた貞潔なもの、最後に楽しいものと祝福されたものとして知覚する段階にもいます。
 結婚愛の快感も肉の中で霊の快感となることは、直前に言われたように、淫行愛の快感が遠ざけられたからであり、それらから解放された霊は、貞潔な身体の中に入り、そしてその至福の歓喜が胸を満たし、胸から身体の中のその愛の最後のものも満たします。ここから、霊はこれらとともに、またこれらは霊とともに、その後、完全な交わりの中で活動します。