カテゴリー

結婚愛 469

468◀︎目次▶︎470

469 それでも姦婦の妻が多くの男(夫)により家に保有されることには、原因があります――

(ⅰ)男(夫)は妻と訴訟を争うこと、姦淫を訴えること、このように公会場で罪悪を公表することを恐れる。なぜなら、彼女の確証が目撃者また目撃者に等しい者の証明で行なわれないなら、彼は、男の集団では隠れた侮辱で、また女の集団ではあからさまな侮辱で、のみ込まれるから。
(ⅱ)さらにまた、自分の姦婦の狡猾な弁明を、そしてまた裁判からのその支持を、またこのように自分の名前の恥辱を恐れる。
(ⅲ)それらのほかに、家庭の有益な役立ちが存在し、それらは家からの分離を思いとどまらせる。例えば、もし彼らに幼児がいて、さらにまたそれらに対して姦婦に母の愛があるなら。もし解決することができない相互の役割が間にあり、結合しているなら。もし妻に親族や親類による親戚関係や隷属関係があり、また彼らからの繁栄(財産)の希望があるなら。もし彼女と愛すべき習慣を最初は抱いたなら。もし彼女が、姦婦になった後、批難されないように、上品な優しさ、そして見せかけの礼儀正しさで巧みに男(夫)を愛撫することを知っているなら。ほかに他のもの、それらは本質的に離婚の適法な原因であるので、めかけ囲いの適法な理由でもある。なぜなら、淫行がある時、家に保有することの理由は離婚の原因を取り除かないからである。

 卑しい者でないなら、だれが結婚の寝床の権利を守ること、そして姦婦と寝椅子を共にすることができるのですか? もしあちらこちらで行なわれていても、証明とはなりません。