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結婚愛 501

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(二十一)処女凌辱への情欲について

501 この後に続く四つの章の中で扱われる情欲は、姦淫からでないなら存在しないので姦淫への情欲であるだけでなく、さらにきびしいものです、なぜなら、姦淫に〔ものたらないで〕飽きているからです。最初に扱われる処女凌辱(花を散らすこと)への情欲のように、それはある者のもとでそれ〔姦淫〕以前に起こることができません。同じく、多様なものへの情欲、強姦への情欲、無垢な者を惑わす情欲について続けます。
情欲と呼ばれるのは、それらへの情欲に量と質があり、それほどのまたそのようなそれらを自分のものとすることがあるからです。
特に、凌辱への情欲については、破廉恥な行為であるという明らかな確信が生じるために、これらを〔次の〕順序で示します――

(1) 処女、すなわち、損なわれていない女の結婚前と結婚後の状態について。
(2) 処女性は貞潔の冠であり、結婚愛のしるしである。
(3) 結婚の目的なしの処女凌辱は略奪者の破廉恥な行為である。
(4) 処女凌辱への情欲が罪の悪でないことを自分自身に確信した者の運命は、死後、きびしい。

これらの説明を続けます。