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結婚愛 503

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503 (2) 処女性は貞潔の冠であり、結婚愛のしるしである
 処女性は、結婚の貞潔の冠を授け、そしてまた貞潔のしるしであるので、貞潔の冠と呼ばれます。それゆえ、花嫁は結婚式で頭の上に冠を置きます――〔これは〕結婚の神聖さのしるしでもあります。なぜなら、花嫁は処女の花の後、自分自身の全部を、その時、夫の花婿に与え、そして逆に、夫は自分自身の全部をその時、妻の花嫁に与えるからです。
 処女性もまた、約束のものであり、そして約束は、愛が彼らをひとりの人間に、すなわち、一つの肉に結合させるためのものであるので、結婚愛のしるしと呼ばれます。
 男(夫)自身もまた結婚式の前に花嫁の処女性をその貞潔の冠として、そして結婚愛のしるしとして、そして、美味なものとして、それからその愛の歓喜が始まり、持続するものとして眺めます。
 これらや先行するものから、帯が取り除かれ、そして処女性が解放された後、処女は妻になること、妻にならないなら、淫婦になることが明らかです――というのは、その時、引き起こされる(その中への)新しい状態は、自分の男(夫)のための愛の状態であり、もし男(夫)のためでないなら情欲の状態であるからです。