カテゴリー

結婚愛 504

503◀︎目次▶︎505

504 (3) 結婚の目的なしの処女凌辱は略奪者の破廉恥な行為である
 姦淫者のある者に、処女を、またここから、少女をその無邪気な年齢の中で、その花を散らす欲望があります――このようなものへ、あるいは売春宿の経営者からの説得によって、あるいは男からの贈り物によって、あるいは結婚の誓約によって誘われます。それらの男たちは処女凌辱の後、彼女たちを捨て、そして他の女また他の女を捜します。
 追加の事実は、過去の者を喜ばず、しかし常に新しい者から〔喜びを得ます〕。この情欲は、彼らの肉の快感の頂点にまでも増大します。
 これらにこの不法行為も加えます、いろいろな欺きで、結婚しようとしているまたは結婚式直後の処女を、結婚の初穂を自分自身に捧げることへ向けて誘うことです、このこともこのようにきたならしく汚します。
 さらにまた、私は、その刺激とともに、自分の性的能力がなくなるとき、〔汚した〕処女性の数を、イアーソーンの〔獲得した〕金の羊毛の数と同じように誇るのを聞きました。
[2]性的な堕落であるこの破廉恥な行為は、力強い年齢で始まりがあり、その後、自慢することによって強められるので、根づいて残り、このように、死後、定着します。
 この破廉恥な行為がどのようなものか、前述のこと、処女性は貞潔の冠、将来の結婚愛のしるしであること、その処女は、それをささげる者に、自分の霊魂といのちをささげることから明らかです。結婚の友情とこの信頼は、その上にもまた基礎づけられます――そしてまた、女は、処女凌辱から、この結婚愛の扉がこじ開けられた後、恥を捨て、淫婦になります、その略奪者はその原因でもあります。
[3]それらの略奪者たち自身が、もしこれらの色情症と貞潔の冒涜の過ぎ去った後、心(アニムス)を結婚に適合させるなら、心で、将来の配偶者の処女性以外に何も欲しません。それを味わった後、寝床と寝室を、それどころか、少女以外に、全女性を嫌悪します――このような者は結婚の侵害者、女性の軽蔑者、このように霊的な強盗であるので、神的な報いが彼らを追跡することが明らかです。