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結婚愛 505

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505 (4) 処女凌辱への情欲が罪の悪でないことを自分自身に確信した者の運命は、死後、きびしい
 彼らの運命はこれらです、霊たちの世界で天使的な霊との交わりの中にいるので、謙虚さと礼儀正しいものである最初の期間を過ごした後、その時、自分の外なるものから自分の内なるものの中に、またその時、世ではまりこんでいた欲望の中に、またこれらの者がどんな段階にいたか見られる目的のために自分のものの中に入れられます、もし低い段階〔のきびしさ〕なら、それらの中に入れられた後に、恥で赤面するために送り出されます。
[2]しかし、その卓越した歓喜を深く感じるような者は、それらの〔処女性の〕盗みを、豊富な略奪品を自慢するほどに、この悪質の情欲の中にいた者は、引き出されることに甘んじません。それゆえ、自分の自由〔にしてよい〕として送り出されます、その時、直ちに歩きまわり、売春宿を探し求め、それが示される時、さらにまた入ります。これらは地獄の側面にあります。しかし、そこに売春婦しか会わないとき、立ち去り、どこに処女がいるか質問します。その時、娼婦へ運ばれます、彼女は幻想によって自分自身に、卓越した美を、そして花盛りの少女の美観をひき起こし、自分自身が処女であると自慢することができます、〔彼らは〕彼女に世でと同様に燃え上がります。それゆえ、これらの者と約束するとき、しかし契約が得られるとき、引き起こされた幻想が天界から取り除かれ、その時、その処女たちは自分の醜さ・奇怪さ・黒ずんだものの中に見られます、それでもしばらくの時間まで彼女たちにしがみつくことを強いられます。それらの娼婦はセイレーン(妖婦)と呼ばれます。
[3]しかし、もしこのような魔法によってその気違いじみた情欲から引き出されることに甘んじないなら、だます淫婦の地獄の下に南と西にある地獄へ投げ入れられ、そこで自分の仲間と交際します。
 その地獄の中の彼らを見ることもまた与えられました――そして、私に、そこに、高貴な家系からの、また富裕な者からの多くの者がいることが言われました。しかし、世でこのような者であったので、彼らに家系の記憶そして富からの品位のすべてのものが取り去られ、そして、卑しい奴隷であり、ここからすべての名誉に値しないという信念がひき起こされます。
[4]自分たち自身の間で、確かに、人間のように見えます、しかしそこを見つめることが許される他の者により、優しい顔の代わりに、いかめしい顔の、そしておどけた容貌の代わりに、毛むくじゃらの容貌のサルのように見えます――腰がやせて、上の部分が転倒しているかのように下向きに、このようにかがめて、前へ傾けて歩きまわり、悪臭を放っています――〔異〕性を嫌悪し、彼女たちを見ると、彼女たちから向きを変え、彼女たちに〔対して〕何も欲望がありません。
 近くでこのよう見られる者は、遠方からは愛玩用の犬のように、すなわち、楽しみの動物の子(犬の子)ように見えます。そしてまた、彼らの話し声の中に何らかの吠え声が聞こえます。