結婚愛 506
(22)多様なものへの情欲について
506 ここに扱われる多様なものへの情欲によって淫行への情欲は意味されません、それについてはその章の中で扱いました。これ〔淫行への情欲〕は、たとえ見境なく定まったものでないことが常であっても、それでも、枡(=許容限度)を超え、私通者が欲望から数を目指し、それについて自慢する時でないなら、多様性への情欲をもたらしません――これらの〔数を目指し、自慢する〕思いによってこの情欲が導かれます。
しかし、その進行の中でどのようになるか、何らかの系列の中でないなら明確に知覚することができません、それはこれらです――
(1) 多様なものへの情欲によってまったく放埓な淫行への情欲が意味される。
(2) その情欲は愛と同時に性に対する嫌悪である。
(3) その情欲は自分自身のもとの結婚愛をまったく絶滅させる。
(4) 死後の彼らの運命は、彼らに内なるいのちがないので、悲惨である。
これらの説明を続けます。