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信仰について 55

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(8)仁愛から分離した信仰の中にいる者は、「黙示録」の中の「竜」によって意味される

55 すべての教会は、時の経過とともに二つの全般的な悪い宗教的信念へ変わることを前述しました。一つは、支配することへの愛から、もう一つは自己知性の高慢さから変わります。前者の宗教的信念は、みことばの中で「バビロン」によって、そして後者は「ペリシテ」によって意味され、記述されています。
さて、「黙示録」の中では、教会の状態について、特にその最後がどのようなものであるかが扱われているので、それゆえ、これらの二つの悪い宗教的信念についても、一般的にまた特別に、そこに扱われています。
「バビロン」によって意味される宗教的信念は、第17、18、19章に記述されており、それは「緋色の獣の上に座っている淫婦」です。そして「ペリシテ」によって意味される宗教的信念は、第12、13章に記述されており、そこの「竜」さらに「海からの獣」そして「地から上ってくる獣」です。
この宗教的信念が「竜とその二つの獣」によって意味されることは、今まで知られることができませんでした――その理由は、みことばの霊的な意味が開かれておらず、それゆえ、「黙示録」が理解されなかったからです。特に、キリスト教界に、仁愛から分離した信仰についての宗教的信念が、だれもそれを見ることができないほど、それほどに強まったからです――というのは、すべての悪い宗教的信念は目を盲目にするからです。