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神の愛と知恵 22

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22 神人間の中で無限のものが区別のある一つのものであることもまた、〔神人間を〕鏡の中に〔映し出した〕人間からのように明らかにすることができます。
前に言われたように、人間の中に多くのものと無数のものがありますが、それでも、人間はそれらを一つのように感じます。自分の脳、心臓と肺、肝臓、脾臓、膵臓について感覚からは何も知りません、目、耳、舌、胃、生殖器の中の、また他のものの中の無数のものについても知りません。それらを感覚から知らないので、自分自身にとって一つのようです。その理由は、それらすべてのものは、一つも欠けることができないような形の中にあることです。というのは、(前の4―6番に、示されたように)神人間からいのちを受け入れる形であるからです。
すべてのものの秩序と関連から、このような形の中に、多くのものと無数のものではなく、一つのような感覚と、ここから考えがもたらされています。
これらから、人間の中で区別のある一つのもののようになっている多くのものと無数のものは、神である「人間」そのものの中では、それどころか最も区別のある〔しかも〕一つのものであることを結論することができます。