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神の愛と知恵 23

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唯一の神人間が存在し、そこからすべてのものがある

23 人間の理性のすべてのものは、「神は唯一の全世界の創造者であられること」に結合され、いわばそこに集中しています——それゆえ、理性ある人間は、自分の理解力の全般的なものから、これと異なって考えないし、考えることもできません。
 健全な理性をもつ者に、「全世界の創造者がふたりいる」と言ってみなさい、おそらくその話し声が耳の中にあるだけで、そのことからあなたは強い反感を知るでしょう——そこから、人間の理性のすべてのものは、神は唯一であられることに結合し、そこに集中していることが明らかです。
 このようであることに、二つの理由があります。
 「第一」は、理性的に考える能力そのものは、本質的に眺められるとき、人間のものではなく、彼のもとの神のものであるからです。その能力に人間の理性は共通に一般に依存し、この共通のものがそのことを自分自身から見るかのようにしています。
 「第二」は、人間はその能力によって天界の光の中にいるか、あるいはそこから自分の思考の共通のものを得ており、天界の光の普遍的なものは、神は唯一であられることです。
 もし人間がその能力で、低い理解力をゆがめるなら、異なります。彼はその能力を授けられていても、〔彼の〕低いものをねじ曲げることによってそれを他のところへ向きを変えます。ここから、その理性は健全でなくなります。