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神の愛と知恵 103

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霊界の太陽は、人間から見られる自然界の太陽のように、天使から遠く離れた中間の高さに見える

103 大部分の人々は、神について、「神は頭上の高いところにおられる」、また主について、「主は天界の中で天使の間におられる」という観念を、世からたずさえてきます。
 神について、「神は頭上の高いところにおられる」という観念をたずさえてくるのは、みことばの中で神が「至高者」と呼ばれ、「高いところに」住む、と言われているからです。それゆえ、祈願し、崇拝するとき、「最高のもの」によって最内部が意味されることを知らないで目と手を上へあげます。
 主について、「主は天界の中で天使の間におられる」という観念をたずさえてくるのは、主について、その方はまさしく全世界を支配される唯一の神であることを知らないで、他の人間についてのようにしか、またある者は天使についてのようにしか考えないからです。主が天界の天使の間におられるなら、全世界をご自分の注視の下に、またご自分の導きの下に置かれ、統治することがおできになりません。霊界の中にいる者の前で、太陽として輝かれないなら、天使に何らかの光が存在することはありえません。というのは、天使は霊的であるので、霊的な光以外の他の光は彼らの本質に適合しないからです。
 天界に、地上の光を計り知れないほどにまさる光が存在することは、後で段階についてのところで述べます。