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神の愛と知恵 189

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高さの段階は同質であり、目的・原因・結果のように、あるものは他のものから連続している

189 幅の段階または連続の段階は、光が影へ、熱が冷たさへ、硬さが柔らかさへ、濃いものが薄いものへ、厚いものが薄いものへ、その他、そのような段階であり、これらの段階は感覚と目に見える経験からよく知られています。高さの段階または分離の段階はこのようには知られていません、それゆえ、これらについて「この部」で特に扱います、なぜなら、分離の段階の知識なしに、原因は知られることができないからです。
 目的・原因・結果が、前のもの・後のもの・最後のもののように順序で続くこと、なおまた目的は原因を生み、原因を通して目的が存在するようになるために結果を生むことは、それらについて他の多くのことから確かによく知られています——しかしながら、それらを知っても、適用を通して、存在するものへと生かすことがないなら、単に観念的なことを知ることです。形而上学からの分析である思考の中にある間を除いて、それらは〔心に〕長くとどまりません。
 ここから、分離の段階を通して、目的・原因・結果と進むにしても、世の中で知れらないなら、やはりそれらの段階についてほとんど知られません。
 というのは、単なる観念的な知識は、ある種の空気のようであり、飛び去ってしまうからです——しかし、観念的なものが世の中のものに適用されるなら、それは、地上で目で見られるもの、記憶の中にとどまるようになります。