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神の愛と知恵 223

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223 これらの事柄について天使は次のことを言っています——
この二種類の段階が存在しないような最小のものは存在しない。例えば、何らかの動物の最小のもの、何らかの植物の最小のもの、何らかの鉱物の最小のもの、エーテルや空気の最小のものの中にもない。エーテルと空気は熱と光の容器であるので、熱と光の最小のものにも、霊的な熱と霊的な光は愛と知恵の容器であるので、これらの最小のものにも、それらの中に二種類の段階が存在しないことはない。
さらにまた天使は言っています。
情愛の最小のもの、そして思考の最小のもの、それどころか思考の観念の最小のものも、両方の種類の段階から構成され、これらから構成されない最小のものは何もない。というのは、形を持たず、したがって性質はなく、何らかの状態もなく、変えられ、多様なものになれないで、そのことによって存在するようになることもないからである。
天使はこのことを次の真理によって確認しています。
永遠からの主である創造者なる神の中の無限のものは区別された一つのものであり、その方の無限のものの中に無限のものがある。無限に無限のものの中に、二種類の段階があり、それもまたその方の中で区別して一つのものである。それらがその方の中にあるので、その方からすべてのものが創造され、創造されたものは、その方の中にあるものをある種の像の中に映し出し、このことから、最小の有限なものの中にこのような段階がないものは存在しないことがいえる。それらの段階が等しく最小のものと最大のものの中に存在することは、神性が最大のものと最小のものの中で同じであるからである。
神人間の中で無限のものが区別された一つのものであることは、前に見られます(17-22番)。神性は最大のものと最小のものの中で同じです(77-82番)。それらはさらに説明されています(155, 169, 171番)。