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神の愛と知恵 366

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366 (3) いのちが源でどのようなものであるかによって、全体の中でも、それぞれの部分の中でも、そのようなものである
 このことが知覚されるために、その源が脳の中にどこにあるか、どのように派生するか述べます。その源が脳の中のどこにあるかは、解剖から明らかです——解剖からは、二つの脳があり、それらが頭から背中の脊柱に続いていること、それらは二つの皮質と髄質と呼ばれる物質から構成されること、皮質は無数の腺のようなものから、髄質は無数の繊維のようなものから構成されることがよく知られています。
 そこで、それらの腺は小繊維の頭であるので、それらの源でもあります。というのは、それらから繊維が始まり、続いて発出し、引き続いて神経の中に束ねられ、そして束ねられたもの、すなわち、神経は顔の中の感覚器官の中に、身体の中の運動器官の中に下り、それらを形作るからです。解剖学の知識に習熟しただれかに助言を求めてみなさい、あなたは確信するでしょう。
 その皮質あるいは腺の物質は脳の表面を、なおまた延髄のもとである線条体の表面をつくり、小脳の中心を、脊髄の中心もつくります。けれども、髄質のあるいは小繊維の物質はどこでもここから始まり、発出し、これから神経があり、それらから身体のすべてのものがあります——解剖からは、このようであることがわかっています。
 解剖学の知識から、あるいはそれらの知識をもつ者たちからの確証から、これらのことを知っている者は、いのちの源が繊維の始まりがあるところ以外にないこと、繊維はそれ自体から始まることはできず、源から与えられることを知ることができます。
 腺のように見えるそれらの源、すなわち始まりは、ほとんど無数です。それらがおびただしいことは、宇宙の中の小さな星のおびただしさにたとえることができます。それらからの小繊維がおびただしいことは小さな星から出てきて、地に熱と光をもたらす光線のおびただしさにたとえることができます。それらの腺がおびただしいことも、私に言われたように、〔腺と〕同様の秩序の中にある天界の中の天使の社会のおびただしさにたとえることができます。それらの腺から出てくる小繊維のおびだたしいことは霊的な真理と善にたとえることができます、それらは同様に光線のようにそこから流れ下ります。
 ここから、前にしばしば言われ、示されたように、人間は最小の形の宇宙のようであり、天界のようです。
 これらから、いのちが源の中でどのようなものであるかによって、派生したものの中でそのようであること、すなわち、いのちがどのようなものであるかによって、その最初のもの中で、脳の中で、起源の中で、それらから、身体の中でそのようであることを明らかにすることができます。