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神の愛と知恵 367

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367 (4) いのちは、その源を通して、それぞれの部分から全体の中に、全体からそれぞれの部分の中にある
このことは、脳とともに身体である全体が、起源的に脳の中の源から生み出される繊維からでないなら構成されなかったからです。直前(366番)に示されたことから明らかなように、別の出所からの起源は存在しません——ここから、それぞれ別々の部分から全体があります。いのちもまたその源を通して全体からそれぞれ別々の部分の中にあり、全体はそれぞれ別々の部分にそれ自体の定まったものと必要なものを与えるので、そのことによって部分が全体の中にあるようにします。
一言でいえば、全体は部分から存在するようになり、部分は全体から存在し続けます。
このような相互の交わりがあり、それによって結合があることは、身体の中の多くのものから明らかです。というのは、都市、共和国、また王国のように、公共のものは部分である人間から存在するようになり、部分、すなわち、人間は公共のものから存在し続け、そこに同様のものがあるからです。
何らかの形をもつすべてのものに同様であり、人間では最もそのようになっています。