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神の愛と知恵 384

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384 心のすべてのものは意志と理解力に、そして身体のすべてのものは心臓と肺に関係するので、それゆえ、頭の中に二つの脳があります、それらは、意志と理解力が互い区別されているように、互いに分かれています。小脳は特に意志のためのもの、大脳は特に理解力のためのものです。
 同様に、身体の中の心臓と肺はそこの他のものから区別されています——横隔膜によって分離され、胸膜と呼ばれるそれ自体のおおいで包まれ、身体の胸と呼ばれるものをつくっています。
 四肢、器官、内臓と呼ばれる身体の他のものの中には、二つのものの結合があり、それゆえ、対のものもまた存在します。例えば、腕と手、腰と足、目、鼻、身体の中の腎臓、尿管、睾丸です。対ではない内臓は右と左に分かれています——例えば、脳自体は二つの半球に、心臓自体は二つの心室に、肺自体は二つの葉に分かれています—–それらの右は真理の善に、左は善の真理に関係します。または同じことですが、右は知恵の真理のもととなる愛の善に、左は愛の善からの知恵の真理に関係します。
 善と真の結合は相互のものであり、その結合によって一つのもののようになるので、それゆえまた、人間の中のその対は一つのものとして、機能、運動、感覚の中で結合して働きます。