カテゴリー

神の愛と知恵 414

413◀︎目次▶︎415

414 (14) 愛または意志は、その配偶者をその段階の中で愛するなら、同様に高揚され、そして天界からの熱のものを知覚することができる
 理解力が天界の光の中に高揚され、その光から知恵を吸収することができることは、これまでの章の中に、前にしばしば示しました——けれども、愛または意志も天界の光に属するものを、すなわち、知恵に属するものを愛するなら、等しく高揚されることができることもまたしばしば示しました——しかし、愛または意志は、名誉、称賛、または利益の何らかのものを目的としてでなく、役立ちへの愛によって、したがって自分自身のためでなく、隣人のために高揚されることができます。この愛は主により天界からしか存在せず、人間が悪を罪として避けるとき主から存在するので、それゆえ、このことによって愛または意志もまた高揚されることができ、このことよってでなければできません。
 しかし、愛または意志は天界の熱の中に高揚されます、けれども、理解力は天界の光の中に高揚されます。両者が高揚されるなら、天界の愛と知恵に属するものなので、そこに天界の結婚と呼ばれる彼らの結婚が生じます——それゆえ、愛もまた、自分の配偶者である知恵をその段階の中で愛するなら、高揚されることが言えます。
 隣人に対する主からの愛は、知恵への愛、すなわち、人間の理解力への純粋な愛です。
 このことは世の中の光と熱と同様です。熱のない光が存在し、熱のある光が存在します。熱のない光は冬の時に存在し、熱のある光は夏の時に存在します。熱と光がとともにある時、すべてのものが花咲きます。人間のもとで、冬の光に対応する光は、愛のないの知恵であり、人間のもとで夏の光に対応するの光は、愛と1諸となっている知恵です。