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神の摂理 57

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57 人間の中でも、彼らの愛のものである情愛に関して、知恵のものである知覚に関して同様です。それらの知覚と情愛の変化は無限であり、永遠です。それらの結実と増加も同様であり、霊的です。
人間はだれも他の者と似たような同一であるような情愛と知覚を授けられていませんし、それらが与えられることも永遠にありません――そしてまた際限なく情愛は結実され、知覚は増されることができます。知識が決して汲み尽されないことは、よく知られています。
結実と増加のこの能力は、際限なしに、すなわち、無限なものと永遠なものの中に、人間のもとの自然的なものの中に、霊的な天使たちのもとの霊的なものの中に、天的な天使たちの天的なものの中にあります。
全般的に、情愛・知覚・知識はこのようなものでしかありません、しかしそれでも、それらのものはどんなものでも、最小のものも、個別的にも、そのようなものです。本質的に「無限なる者」そして「永遠なる者」からこのようであるのは、それ自体から無限なものと永遠なものによって存在するようになるからです。
しかし、有限なものは本質的に何らかの神性を持たないので、それゆえ、人間または天使の中に、彼のものであるような何らかのものは最小のものすら決してありません。人間と天使は有限なもの、単なる容器、本質的に死んだものであるからです。神性から発出して接触によって彼に結合している彼の生きているものは、彼に自分のもののように見えるのです。
このようであることは、続きに見られます。