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聖書について 1

まえがき◀︎目次▶︎2

(1)聖書すなわちみことばは神的真理そのものである

1 すべての者は、「みことばは神からであり、神的霊感を与えられたもの、ここから聖なるものである」と口にします。しかしそれでも、その中のどこに神的なものがあるのか、今まで知られていません——なぜなら、文字からは、みことばは奇妙な文体であり、崇高でも輝いてもいないで、外見上、現代に書かれたもののような普通の文書に見えるからです。
そのことから、神の代わりに自然を、または神よりも自然を崇拝し、ここから主により天界からではなく、自分自身から、自分のプロプリウム(固有のもの)から考える者は、みことばについて容易に誤りに、軽蔑に陥ってしまい、それを読むとき、「これは何なのか?それは何なのか?これが神的なものなのか?無限の知恵をもたれる神がこのように語るのか?宗教的なものから、ここからの信念からでないなら、その神聖さはどこにあり、どこからなのか?」とつぶやかざるをえません。