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天界と地獄240

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240  天使の話し方は彼らの情愛から直接に発出し、(前の236に述べたように)思考の観念はいろいろな形であって、それらの中に共通の情愛が分配されているので、それゆえ、天使は人間が半時間かけても表現できないことを一分間のうちに表現でき、多くのページに書かれることも〔ほんの〕いくつかの言葉で表わすことができます――このこともまた、私に多くの経験によって証明されました(*3)
天使の思考の観念と彼らの話し言葉は、有効な原因と結果のように一つとなっています。なぜなら、原因として思考の観念の中にあることが結果として言葉の中に表わされるからです――ここから、それぞれの言葉はそれ自体の中にこのように多くのものを含みます。
さらにまた、天使の思考の個々のものとそこからの個々の話し方が見られ、それらはまわりへ流れ出る希薄な波または大気のようであり、その中に彼らの知恵からのものが秩序をもって無数にあって、それが他の者の思考に入り、働きかけます。
それぞれの思考の観念は、主が喜ばれる時、天使にも人間にも、天界の光の中で目に見えて示されます(*4)


*3 天使は自分たちの話し方によって、人間が人間の話し方によって半時間かけて表現するよりも多くのことを瞬間に、さらにまた人間の話し言葉の中に落ち込まないようなものもまた表現することができる(1641-1643, 1645, 4609, 7089)。
*4 思考の一つの観念の中に無数のものが内在する(1008, 1869, 4946, 6613-6618 6617-6618)。
人間の思考の観念は来世で明らかにされ、どのようなものであるか、生きいきと目に見えて示される(1869, 3310, 5510)。
どのように見られるか(6200, 8885)。
最内部の天界の天使の観念は光の炎のように見られる(6615)。
最も低い天界の天使の観念は白光りする薄い雲のように見られる(6614)。
天使の観念が見られ、その観念から主へ向けて光の放射があった(6620)。
思考の観念は、天使の社会の周囲へ広範囲に広がっている(6598-6613)。