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天界と地獄303

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34 みことばによる人間と天界の結合

303  内的な理性から考える者は、すべてのものが媒介するものによって〝最初のもの〟と結びついていて、結びついていないならどんなものでも消滅してしまうことを認めることができます。彼らは考えるとき、どんなものでもそれ自体からは存続することができないで、すべてのものは〝最初のもの〟から存続すること、またそれ自体よりも前のものとの結びつきは、それ自体の動因と結果のようなものであり、動因がその結果から取り除かれるとき、結果は分解され、崩壊するからである、と知っているからです。
このように学者たちは考えたので、〝存続は絶え間のない存在である〟ことを認めて、そのように言いました。このように、すべてのものは〝最初のもの〟から存在し、それで、さらにまた絶え間なく存在します、すなわち、存続します。
しかし、それ自体よりも前のものと、したがってすべてのもののもとである〝最初のもの〟とそれぞれのものの結びつきがどんなものであるかは、簡潔に言うことができません、いろいろと異なっているからです。霊界と自然界に結びつきがあり、ここから、一般的に霊界の中のすべてのものと自然界の中のすべてのものに対応がある、とだけを言うことができます(その対応については103-115番参照)。なおまた天界のすべてのものと人間のすべてのものに結びつきがあり、ここから対応があります(そのことについても前の87-102)。