カテゴリー

天界と地獄 510

509◀︎目次▶︎511

510 それぞれの者は、彼の霊が世でいた自分の社会にやって来ます。なぜなら、それぞれの人間は、自分の霊に関して地獄か天界の何らかの社会と、悪い者は地獄の社会に、善い者は天界の社会に、結合しているからです。死後、それぞれの者が自分の社会に戻ることは438番に見られます。霊はその社会へ連続的に導かれ、ついにそれに入ります。
悪い霊は、自分の内的なものの状態の中にいるとき、徐々に自分自身の社会へと向けられ、この状態の終わる前に、最終的にそれへ真っ直ぐに向かいます。この状態が終わる時、悪い霊自身が自分を自分自身と似た者がいる地獄の中に投げ込みます。
その投げ込むことは、あお向けになった者が頭を下に、足を上にして、落ち込むように見えます――このように見えることの理由は、正反対の秩序の中にいるからです、地獄のものを愛し、天界のものを退けたからです。
悪い者のうち、この第二の状態の中で、時々、地獄に入り、そしてまた出る者がいます。しかし、その時、これらの者は、完全に荒廃したときのように、あお向けに落ち込むようには見えません。
自分自身の霊に関して世にいた社会そのものもまた、自分自身の外的なものの状態の中で、彼らに示されます。そこから、いのちが身体の中にあったときもまた地獄の中にいたことを知るためです。しかしそれでも、地獄そのものの中にいる者と似た状態の中ではなく、霊たちの世界の中にいる者の状態と似たものの中にいたのです。それらの状態については、地獄にいる者の状態と比べて、あとで述べます。