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新しいエルサレムとその天界の教え 2

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2 新しいエルサレムとその教えについて扱う前に、新しい天と新しい地についていくつか述べます。過ぎ去った「最初の天と最初の地」によって何が意味されるかは小著『最後の審判とバビロンの滅亡』に示されています。それらが過ぎ去った後、このように、最後の審判が成就された後、新しい天(天界)が主により創造され、すなわち、形成されました。この天界は主の来臨から今まで、信仰と仁愛の生活を送ったすべての者により形成されました。その者たちだけが天界の形であったからです。なぜなら、天界の形は、それにしたがって天界の交わりと伝達とが行なわれ、主から発出する神的な善からの神的な真理の形であり、この形を人間は自分の霊に関して神的な真理にしたがって生活によって取り入れるからです。(天界の形がそこから存在することは著作『天界と地獄』の200~212番、すべての天使は天界の形であることは51~58番と73~77番参照。)これらから、新しい天界はだれからつくられるか、ここからまたどんなものかを、すなわち、完全に和合していることを知ることができます。なぜなら、信仰と仁愛の生活を送る者は、他の者を自分自身のように愛し、愛によって彼を自分に、こうして交替にまた相互に結合するからです——なぜなら、愛は霊界では結合であるからです。それゆえ、すべての者が同じように行動する時、多くの者からの、それどころか無数の者からの天界の形にしたがった交わりが、和合が生じ、一人の者のようになります。というのは、〔彼らを〕切り離し、分けるものは何もなく、すべてのものが結合し、一つとなるからです。