カテゴリー

結婚愛 65

64◀︎目次▶︎66

65 (5) 天的なまた霊的な、ここから自然的なすべての愛の根本的な愛でもある
本質として眺められた結婚愛が天界と教会のすべての愛の根本的な愛であるのは、その起源が善と真理の結婚からであり、この結婚からすべての愛が発出し、それは人間のもとの天界と教会をつくるからです――その結婚の善が愛をつくり、そして、その真理が知恵をつくります。また、愛が知恵へ近づく時、すなわちこれがそれ自体を結合する時、愛は愛になり、逆に、知恵が愛へ近づき、これがそれ自体を結合する時、知恵は知恵になります。
真の結婚愛は、愛と知恵の結合以外の何ものでもありません。
ふたりの配偶者は、彼らの間に、すなわち、同時にこの愛の中にいる彼らの中に、その〔愛の〕似姿と形があります。さらにまた、天界のすべての者は、そこの顔は自分の愛の情愛の真の型であり、その肖像です、というのは、前に示されたように、彼らに全般的にまたすべての部分の中に〔その愛が〕内在するからです。
さて、ふたりの配偶者は、似姿と形としてその愛があるので、愛の形そのものから発出するすべての愛も、そのようであることがいえます。それゆえ、もし結婚愛が天的なものまた霊的なものであるなら、それから発出している愛もまた天的なものまた霊的なものです。そこで、結婚愛は両親のようなものであり、他の愛は子孫のようです。
ここから、天界の天使の結婚から霊的な子孫が生まれ、それらは愛の子孫と知恵の子孫、すなわち、善の子孫と真理の子孫です(その生殖については前の51番参照)。