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結婚愛 187

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187 (3) これらの変化は、男は創造から知識・知性・知恵の形であり、女は男のもとのそれらの愛の形であるので、男と女のもとで異なる
男は理解力の形に創造され、女は男の理解力への愛の形に創造されていることは前に説明されたものが見られます(90番)。
彼らと彼女らのもとに続く状態の変化は、幼児の年齢からおとなの年齢まで続けられます、男のもとの理解力と女のものと意志の形を完全にするためにです。ここから、変化は男のもとと女のもとで別のものである、と見なされます。それでも、心のものである内なる形にしたがって身体のものである外なる形の両方で完全にされます。というのは、心が身体の中で働き、逆ではないから。これが、動物のような物質的な身体でおおわれている地上の幼児と異なって、天界の幼児は彼らのもとの知性の増加にしたがって背丈が伸びた美しい人間で現われる原因です。それでも、最初に彼らの身体の感覚で魅惑されるようなものへ向かう性向〔の中〕で成長し、その後、徐々に思考の内的な感覚に働きかけるようなものへ向かい、段階から段階の中へと、情愛に意志を吹き込むようなものへ向かうことの中で一致します。また年齢が成熟と未熟の間の分岐点の中にあるとき、結婚の性向が加わります。その性向は若者に向けて娘のもの、また娘に向けて若者のものです。また、天界の娘たちは、地上と等しく、生来の思慮分別から結婚への自分の性向を隠し、そこの若者たちも、彼らが娘に愛で働きかけるとしか知りません、このこともまた彼らに男性の性向からであるのように見られています。しかし、これらも彼らに美しい性〔=女性〕からの愛の流入からであり、その流入については他のところで明快に言います。
これらから、状態の変化は、男は創造から知識・知性・知恵の形であり、女は男のもとのそれらへの愛の形であるので、男のもとと女のもとで別ものであるという主題の真理が明らかです。