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結婚愛 194

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194 (9) その形成は妻により秘密の方法で行なわれる、このことは男が眠っているときに女が創造されたことによって意味される
「創造の書」の中に、神エホバがアダムの上に深い眠りを落とし、眠り込むようにし、その時、彼の肋骨から一つを取り、それを女として建造したことが読まれます(2:21, 22)。男の「眠り」と「眠り込むこと」によって、彼のまったく気づかないうちに、妻が彼から創造されるように形作られることが意味されていることがこれまでの章で、そしてまた本章で示されたことから明らかです、このことが、夫に、あたかも眠っているかのように、知られず、そのように秘密の方法で、妻により行なわれたことが前の説明から明らかです(166–168番以降)。そのところにもまた、それを行なう思慮分別が女に創造から、ここから出生から、植え付けられていることが説明されています、その理由は、結婚愛・友情・信頼、このように同棲(一緒に住むこと)の至福、生活(いのち)の幸福が確定されるために必要不可欠なものであるからです。それゆえ、正しく行なわれるように、男に、父と母を捨て、妻と結びつくよう課せられました(創世記2:24、マタイ19:4, 5)。
[2]男が捨てる「父と母」によって、霊的な意味で彼の意志のプロプリウム(固有性)と理解力のプロプリウムが意味されます。人間の意志のプロプリウムは自分自身を愛することであり、彼の理解力のプロプリウムは自分の知恵を愛することです。「結びつくこと」によって、(自分自身を)妻の愛にささげることが意味されます。それら二つのプロプリウムは、もし男のもとに残存するなら、彼に〔とって〕致命的な悪です、またそれらの二つの愛が、男が妻に結びつくほど、すなわち、その(彼女の)愛を受け入れるほど、結婚愛に変わることはすぐ前に見られます(193番、また他の箇所に)。
「眠ること」によって、無知と無頓着の中にいることが意味されること、「父と母」によって一つは意志もう一つは理解力である人間の二つのプロプリウムが意味されること、「結びつくこと」によって、(自分自身を)他の者の愛にささげることが意味されることは、みことばの他の箇所から十分に確認されることができます。しかし、このことはこの場所にではありません。