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結婚愛 433

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433 結婚愛が人間をさらに男にすることは、先行する部の中で結婚愛とその歓喜について示されたそれらからもまた説明されます。それらは、

(ⅰ) 男性のものと呼ばれる能力と活力は、知恵が教会の霊的なものから生命を与えられるかぎり、知恵に伴い、ここから結婚愛に内在する。知恵はこの愛の流れを霊魂の中のその泉から開き、このように男性のいのちそのものである知的ないのちを強くする、そしてまた永久に祝福する。
(ⅱ) ここから、メモリビリアの中で彼らの口の言うことにしたがって(355, 356番)、天界の天使たちはこの中に永遠にいる――さらにまた、黄金と白銀時代の最古代人は持続する効力の中にいた、自分の妻との愛の行為を愛し、娼婦との愛の行為をひどく嫌ったからである。〔このことを〕私は彼らの口から聞いた(メモラビリア75, 76番)。

[2]自然的なもの〔=自然界のもの〕の中にもあるその十分に霊的なものは、今日、主に近づき、姦淫を地獄のものとして忌み嫌う者に欠けてもないことも、天界から私に言われました。
けれども、目的からの姦通者に、また確信からの姦通者に、対立するものが起こります(それらの者については直前の432番末)。これらの者のもとで、男性のものと呼ばれる能力と活力は、無にまでも弱められ、その後、性への冷たさも始まり、この後、吐き気と見られるような嫌気が続きます、〔このことは〕少しばかり公表されたことからでもよく知られています――私は遠方から、このような者が地獄の中の姦通者であることを、すりきれた色情の情欲である妖婦たちから、そしてまたそこの売春宿経営者から聞きました。
これらから、〝淫行愛は人間をますます人間としない、男としない〟また、〝結婚愛は人間をますます人間とする、男とする〟と見なされます。