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神の愛と知恵 307

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創造の目的であるすべての役立ちは、形の中にあり、形を地にあるような実体と物質から得ている

307 太陽、大気、地のようなこれまで言われたすべてのものは、単に目的のための手段です。
創造の目的は、太陽としての主により大気を通して地から生み出されものであって、これらは役立ちと呼ばれます——その範囲には、植物界のすべてのものがあり、動物界のすべてのもの、最後に人類、またそこから天使の天界があります。
これらは愛の神的なものと知恵の神的なものを受け入れるものであるので役立ちと呼ばれます。なおまた、創造者なる神からの役立ちは、その方に目を向け、またそのことによってその方をその偉大な働きと結びつけるので、結びつけることによって、その方から存在するようになったように、存続します。
創造者なる神からの役立ちがその方に目を向け、またその方をその偉大な働きと結びつける、と述べましたが、このことは外観から述べたのであって、創造者なる神が、あたかも役立ちに目を向かせ、役立ち自体がそれ自体から結びつくようにすることが意味されます。どのように目を向けさせ、またそのことによって結合させるか、続きの中で述べます。
それらについては、前の箇所でいくつか扱っています。例えば、神的な愛と神的な知恵は、それ自体から創造された他のものの中に存在し、存在するようになることしかできないこと(47-51番)、創造された全世界のすべてのものは、神人間の神的な愛と神的な知恵を受け入れるものであること(55-60番)、創造されたすべてのものの役立ちは、最後のものから人間へ、また人間を通って、それらはその方からである創造者なる神へ、次第に上昇すること(65-68番)です。