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聖書について20

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20(4) 霊的な意味は、今まで知られていなかった――

自然の中にあるすべてと個々のものが、同様に、人間の身体の中のすべてと個々のものが、霊的なものに対応することは、著作『天界と地獄』(87―105番)の中で示されています――しかし対応とは何か、今まで知られていません。けれども、最古代では、最もよく知られていました。というのは、当時、生きていた者に、対応の知識は知識の中の知識であり、彼らのすべての書物が対応によって書かれていたように、普遍的なものであったからです。
古代の書物である「ヨブ記」は対応で満ちています。
[2] エジプトの象形文字は、また最も古い神話も、〔対応以外の〕他のものではありませんでした。
すべての古代の教会は天界を表象する教会でした。それらの儀式や法令もまた対応そのものから成り立ち、その法令にしたがってそれらの礼拝は制定されました。
ヤコブの子孫のもとのすべての教会も同様です。
全焼のいけにえやいけにえは、その個々のものとともに、対応するものでした。幕屋も、その中のすべてのものとともに、さらに種なしパンの祭り、仮庵の祭り、初穂の祭りのような祭りもまた、アロンとレビ人の祭司職も、またアロンと彼の息子たちの聖なる装束も、またさらに彼らの礼拝と生活に関係したすべての法令と判決も同様です――
[3] 神性は世にそれ自体を示すので、それゆえ、みことばは対応そのものによって書かれました。主はご自分の神性から語られたので、それゆえ対応によって語られました。なぜなら、神性からであるものは、神性に対応するような自然の中のものに落ち込み、それはその時、天的なものと霊的なものと呼ばれる神的なものを、その内部にたくわえるからです。