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結婚愛 457

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457 (12) ひとりの妻とのひとりの男(夫)の結婚のものは、人間の生活の宝、キリスト教の宝庫であるからである
これらは、前に述べた「結婚愛とその知恵の歓喜について」の全部で、あらゆる点でまた個々に示されている二つのものです。
人間の生活の宝であることは、人間の生活(いのち)は、彼のもとのその愛がどんなものであるかによってそのようなものであるからです、というのは、彼らの生活(いのち)の最内部をつくるから。なぜなら、その愛と一緒に住んでいる知恵の生活(いのち)であり、その知恵と一緒に住んでいる愛の生活(いのち)であり、ここから両方の歓喜の生活(いのち)があるからです。一言でいえば、人間はその愛によって生きている霊魂です。ここから、ひとりの妻とのひとりの男(夫)の結婚のものは人間生活の宝と言われます。
[2]このことは前のこれらから確信されます――

真の結婚の友情・信頼・活力(性的能力)はひとりの妻と存在する、心の結合があるからである(333, 334番)。
その〔結合の〕中に、またそれから、天界の至福、霊的な幸せ、ここから自然的な快感が存在し、それらは真の結婚愛にいる者に初めから備えられている(335番)。
天的な、霊的な、またここから自然的なすべての愛の根本的な愛であり、その愛の中にすべての楽しさとすべての喜びが最初のものから最後のものまで集められている(65–69番)。

また、その起源の中で知恵と愛の遊戯であることが、この著作の「第一部」を構成している「結婚愛について知恵の歓喜」の中に、十分に示されています。