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神の愛と知恵 277

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自然的な心の三つの段階のすべてのものは、身体の行動によってなされる行為に含まれている

277 この「第三部」の中に述べられている段階の知識によって次のアルカナ(秘義)が明かされます。心の、すなわち、人間の意志と理解力のすべてのものは、その活動の中に、すなわち、その行ないの中に、明らかに見られるものや見られないものも、種の中、実の中、または卵の中にかろうじて存在することです。
活動、すなわち、その行ないそのものは、それらが外なるものの中にあるようにしか見えませんが、それでも、内なるものの中に無数のものがあります。というのは、協力する全身の運動神経の力があり、それらの力を引き起こし、決定する心のすべてのものがあるからであり、それらが第三の段階であることは前に示されました。
また、それらの中に心のすべてのものがあるので、人間の意志のすべてのものは、すなわち、情愛のすべてのものは第一の段階を構成しています。理解力のすべてのものが、すなわち、彼の知覚からの思考のすべてのものが存在し、それらは第二の段階をつくります。記憶のすべてのものが、すなわち、思考からの観念のすべてのものが存在し、ここから導き出されたものは話すことに最も近く、それらは第三の段階をもたらします。
これらから、確定した活動の中に働きがあり、視覚の外なる形の中に、その前にあるものは見られませんが、それでもそれらは実際に内在しています。
最外部のものは合成物、容器、基礎であること(209―216番)、高さの段階はその最終的なものの中で完全なものとなっていること(217―221番)は前に見られます。