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結婚愛 346

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346 (11) 一夫多妻の者のもとに、結婚の貞潔・純潔・神聖さはありえない
このことは直前に確証したものから、そして「貞潔な者と不貞な者について」の章〔第6章〕で示されているものからはっきりといえます。特に、そこのこれらから――
貞潔・純潔・聖なるものは一夫一婦の者の、すなわち、ひとりの妻とひとりの男(夫)の結婚についてだけ述べられること(141番)。なおまた、真も結婚愛は貞潔そのものであること、ここからその愛のすべての歓喜は最外部のものもまた貞潔であること(143, 144番)。
また、さらに「真の結婚愛について」の章〔第3章〕に割り当てられているそれらから。例えば、そこのこれらから――
ひとりの妻とひとりの男(夫)のものである真の結婚愛は、その起源とその対応から、すべての愛よりも天的なもの・霊的なもの・聖なるもの・清潔なものである(64番以降)。
さて、貞潔・純潔・聖なるものは結婚愛にだけ存在するので、一夫多妻に存在しないし、ありえもしないことがいえます。